定年前には住宅ローンは完済しておきたいものです。
しかし、住宅ローンが残っているので、会社を辞めたいが雇用継続の延長をせざると得ない方も多いようです。
雇用継続をよし・・とするかたは、継続期間中にローン返済をしつつ、次ステップに向けたスキルアップの準備を進めることが最良の策です。
ただし、早く新たな人生に進みたいと考えているかたにとっては、住宅ローン返済負担の重さが悩みの種だと思います。
住宅ローンの負担を軽減するための解決策は、一つ目は「リバースモゲージ」か「リースバック」を活用する案です。
二つ目は「ローンの借り換え」です。
ローンの借り換えの場合は、少なくとも50歳代前半までに実行しないと銀行審査が通らないと考えたほうが無難です。
また、病気や失職の状態では借り換えは厳しいようです。
結論から言うと、私は60歳以上(銀行によっては50歳以上)から利用できるメガバンクの「リバースモゲージ」活用をおすすめします。
活用開始までは雇用継続で新スキルを習得しつつ、住宅ローン返済し残債を少しでも減らしておきます。
「リバースモゲージ」は「リースバック」と違って、自分が生きている間はまだ持ち家は売っていないので、銀行から借りているお金を返せば家が自分のものになる可能性が残っています。
ただし、持ち家を引き続き使用しながら、一括で大きなお金が必要なかたにとっては、「リースバック」の方が適しています。
皆さんの現況に応じて、下記の各サービスの仕組みを理解したうえで選択してください。
リバースモーゲージとは・・定年後の住宅ローン負担を軽減する

リバースモーゲージは、生活に必要な資金を確保しながら、自宅に住み続けることが可能です。
リバースモーゲージとは?
リバースモーゲージは、高齢者が自宅を担保にして金融機関からお金を借りることができる仕組みです。
このシステムの最大の特徴は、借入金の返済が自身が亡くなるか、住宅を売却するまで不要であることです。
つまり、生活に必要な資金を確保しながら、自宅に住み続けることが可能です。
リバースモーゲージのメリットを活かす
リバースモーゲージを活用する最大のメリットは、定年後の収入が減少しても、安定した生活資金を得られる点にあります。
また、返済額が少なくなる(銀行によっては返済なしのメニューもある)ため、日々の生活に追われることなく、老後をより豊かに過ごすことができます。
定年後の資金調達に適した方法
リバースモーゲージは、特に住宅ローンの返済が残っているが、収入が減少した定年後の人にとって、資金調達の有力な方法となります。
返済の重いプレッシャーから解放され、資産である自宅を活用しながら、安心して生活を続けることができます。
リバースモーゲージのメリットとデメリット

自身に適したプランを選ぶことが大切です
リバースモーゲージを活用する際の資金使途の柔軟性
リバースモーゲージを利用する最大のメリットの一つは、資金使途の柔軟性にあります。
融資を受けた資金は、日常生活の費用はもちろん、趣味や旅行、さらには住宅改修など、幅広い用途に使用することが可能です。
この柔軟性により、リバースモーゲージは定年後の資金計画において大きな強みとなります。
リバースモーゲージを利用した老後の生活資金管理
リバースモーゲージによる融資は、老後の生活資金管理においても有効です。
特に、定年退職後に収入が減少する中で、生活資金の確保が大きな課題となります。
リバースモーゲージを利用することで、その課題を解決し、安定した生活資金を確保することができます。
住宅の価値を上手に活用するリバースモーゲージのポイント
リバースモーゲージの利用にあたっては、住宅の価値を上手に活用することがポイントとなります。
融資額は住宅の価値に基づいて決定されるため、自宅の価値を正確に把握し、最適な融資プランを選択することが重要です。
また、将来的に自宅の価値が上昇する可能性を見越して、リバースモーゲージの活用を検討するのも一つの戦略です。
リバースモーゲージを利用して住宅ローンの融資を受けることは、老後の生活をより豊かに、そして安心して過ごすための有効な手段です。
資金使途の柔軟性や生活資金管理の容易さ、住宅価値の活用など、リバースモーゲージのメリットを最大限に活かすことで、老後の資金計画をより確かなものにすることができます。
リバースモーゲージの契約条件と注意点
リバースモーゲージを利用する際には、年齢や健康状態、自宅の価値など、いくつかの条件が設けられています。
契約を結ぶ前に、これらの条件をしっかりと確認し、自身に適したプランを選ぶことが大切です。
また、将来の相続に関する影響も考慮する必要があります。
リバースモーゲージ活用のデメリット
リバースモーゲージを利用することで、老後の生活資金を確保できる一方で、自宅を担保にするため、相続時に子どもたちが住宅を手放さなければならなくなる可能性もあります。
メリットとデメリットをしっかりと理解した上で、利用を検討することが重要です。
リバースモーゲージ活用方法の事例と具体的な利用効果

契約解除時の条件なども、よく理解したうえで契約することが大事です
リバースモーゲージは、特に定年後の収入減少に直面している方々にとって、大きな支援となり得る金融サービスです。
ここでは、リバースモーゲージを利用することで得られる具体的な利点と、それに伴う事例をご紹介します。
リバースモーゲージを活用した老後の安心
リバースモーゲージを利用することで、老人ホームへの入居資金を確保することが可能になります。
この仕組みを活用することで、収入が限られている中でも質の高い老後の生活を送ることができるようになります。
リバースモーゲージ契約者の相続時の遺族補償と対応策
リバースモーゲージを利用する際には、相続に関する配慮も重要です。
契約者が亡くなった後、遺族が住宅を継承する際の負担を軽減するために、適切な対策を講じることが求められます。
例えば、リバースモーゲージの契約に際して、生命保険に加入することで、遺族への負担を軽減する方法が考えられます。
リバースモーゲージ契約後の住宅所有と売却・解約の手続き
リバースモーゲージ契約後、もし住宅を売却または契約を解約したい場合、その手続きには特別な注意が必要です。
契約解除時には、借入れた金額とその時点での住宅の価値との差額を清算する必要があります。
このプロセスをスムーズに行うためには、契約時に条件をよく理解しておくことが重要です。
リバースモーゲージとリースバックの違いを理解する

リバースモゲージのメリットは、所有権を保持しながら資金を得られる点にありますが、リースバックの場合は一時的に大きな資金を得られることができるメリットがあります。
リバースモーゲージとリースバックのメリット比較
リバースモーゲージとリースバックは、どちらも高齢者が自宅を活用して資金を得る方法ですが、その違いを理解することが重要です。
リバースモーゲージは、自宅に住み続けながら資金を借りることができる点が特徴です。
一方、リースバックは自宅を企業に売却し、その後、賃貸契約を結んで住み続ける形態です。
リバースモーゲージのメリットは、所有権を保持しながら資金を得られる点にありますが、リースバックの場合は、一時的に大きな資金を得ることができるというメリットがあります。
リースバックよりもリバースモーゲージが有利な理由
リバースモーゲージがリースバックに比べて有利な点は、長期的に見たときの住居の安定性です。
リバースモーゲージでは、借入れ中も自宅の所有権を保持できるため、自分の家で生涯を終えることが可能です。
また、リバースモーゲージは返済が少ない(または返済なし)のため、月々の生活費に余裕が生まれます。
リースバックを選択した場合、将来的に賃貸料が上がるリスクや、契約更新が不利になる可能性も考えられます。
リバースモーゲージとリースバックの具体的な利用方法
リバースモーゲージを利用する場合、まず金融機関と相談して自宅の価値を査定してもらい、その上で融資の条件を決めます。
一方、リースバックを利用する場合は、不動産会社に自宅を売却し、その後、賃貸契約を結びます。
どちらの方法も、高齢者が安心して生活を送るための選択肢として有効ですが、自身のライフスタイルや将来の計画に合った方法を選ぶことが大切です。
リバースモーゲージとリースバック、どちらも自宅を活用した資金調達方法として注目されていますが、それぞれの特徴や条件をよく理解し、自分にとって最適な選択をすることが重要です。
リバースモーゲージ
リバースモーゲージは、高齢者が自己所有の不動産を担保にして金融機関から融資を受け住宅ローンを一括返済し、「融資を透けた額の利子分のみを毎月支払うという」仕組みが一般的です。
借りたお金は、不動産を売却したり、所有者が亡くなった後に相続人が返済したりすることで清算されます。
- メリット
- 高齢者が自宅に住み続けながら、生活資金を得ることができる。
- 相続人が返済責任を負わないケースもある。
- デメリット
- 金利や手数料がかかるため、最終的に受け取る金額が減少する。
- 不動産の価値が下がった場合、返済額が不足するリスクがある。
- 相続人にとっては、相続する財産が減少する。
リースバック
リースバックは、不動産所有者が自己所有の不動産を売却し、同時にその不動産をリース(賃貸)して引き続き使用することができる仕組みです。
- メリット
- 不動産を売却して現金を得ることができる。一括で大きなお金が必要な人向きです。
- 不動産を引き続き使用できるため、引っ越しや事業の中断がない。
- デメリット
- 売却後は不動産の所有権を失う。
- リース料が発生するため、長期的に見るとコストがかかる。
- 不動産の価値が上がった場合でも、利益を享受できない。
これらの方法はそれぞれ異なる目的と条件で利用されるため、自身の状況に合った選択をすることが重要です。

リバースモーゲージと住宅ローンの違いを理解する

住宅ローンの金利の仕組みや今後の金利動向を知ることで、ローンの見直しタイミングを検討しましょう
リバースモーゲージと住宅ローンの返済方法の違い
リバースモーゲージと住宅ローンの最も大きな違いは、返済方法にあります。
通常の住宅ローンでは、毎月一定の返済が必要ですが、リバースモーゲージでは借入者が住宅を売却するか、亡くなるまで返済は必要ありません。
これにより、リバースモーゲージは定年後の収入が不安定な方にとって、財政的な負担を減らす有効な手段となります。
住宅ローンとリバースモーゲージの金利体系比較
住宅ローンとリバースモーゲージのもう一つの違いは、金利体系にあります。住宅ローンの金利は、固定または変動金利で長期間にわたって返済を行います。
一方、リバースモーゲージの金利は、融資された資金に対して発生し、最終的な返済時に一括で支払われます。
このため、リバースモーゲージは金利の影響を受けにくいという特性があります。
住宅ローンの金利の仕組み
固定金利
固定金利型の住宅ローンでは、ローン契約時に決定した金利が返済期間中ずっと変わりません。
金利が上昇しても支払い額は変わらないため、将来の返済額が予測しやすく、安定した返済計画を立てることができます。
ただし、固定金利は変動金利よりも高めに設定されることが多いです。
変動金利
変動金利型の住宅ローンでは、金利が一定期間ごとに見直され、その時点の市場金利に応じて変動します。
金利が下がれば返済額も減少しますが、逆に金利が上昇すれば返済額も増加します。
そのため、将来の金利動向によっては返済負担が大きくなるリスクがあります。
今後の金利動向
今後の金利動向については、さまざまな経済要因によって変動し、予測することは難しいです。主な影響要因としては、以下のようなものがあります。
- 中央銀行の政策金利: 日本では日本銀行が、米国では連邦準備制度が政策金利を決定します。これらの金利が上昇すると、市場金利も上昇する傾向があります。
- 経済成長率: 経済が好調で需要が高まると、物価上昇圧力が高まり金利が上昇することがあります。
- インフレ率: 物価上昇率が高いと金利も上昇する傾向があります。
- 国際情勢: 地政学的リスクや貿易摩擦などの国際情勢の変化も金利に影響を与えることがあります。
2023年現在、世界的に金融緩和が続いていますが、インフレ圧力や経済の回復に伴い、中央銀行が金融政策の正常化に動く可能性があります。
そのため、中長期的には金利が上昇する可能性も考えられますが、具体的な動向は経済状況や政策の変化によって変わりますので、定期的に最新の情報をチェックすることが重要です。
住宅ローンの変動金利・10年固定金利の推移について、過去7年間の月別データが下記サイトで確認できます。
金利の動向を把握したうえで、自分が実際に利用したい各銀行の公式サイトや金融情報サービスで現状の金利を確認する必要があります。
最近の住宅ローン金利推移(変動・固定2017年~2024年)
住宅ローン返済の見直しとリバースモーゲージの利用範囲
住宅ローンの返済が負担となっている方は、リバースモーゲージを利用してその負担を軽減することが可能です。
リバースモーゲージを利用することで、住宅ローンの返済に代わる資金を確保しつつ、さらに余裕のある生活資金を得ることができます。
特に、老後における資金計画の一環として、リバースモーゲージの利用を検討する価値は大きいでしょう。
リバースモーゲージと住宅ローンの違いを理解することは、老後の資金計画を立てる上で非常に重要です。
各々の特徴を把握し、自身のライフスタイルや将来の計画に最適な選択をすることが、安心して老後を過ごすための鍵となります。
リバースモーゲージの契約と融資プランをじっくり考える

大きな金額が動くので慎重に検討しましょう
リバースモーゲージの利用を検討する際、契約内容や融資プランについて十分に理解し、慎重に検討することが重要です。
ここでは、リバースモーゲージの借入限度額、金利設定、そして高齢者向けの契約審査基準について詳しく見ていきましょう。
リバースモーゲージの借入限度と融資金額の相談ポイント
リバースモーゲージにおける借入限度額は、物件の価値や借入者の年齢によって異なります。
一般的に、物件価値の一定割合までが融資の上限となり、借入者が年配であればあるほど高額の融資を受けることが可能です。
融資計画を立てる際には、将来の生活設計や必要となる資金の見積もりを行い、適切な融資金額を決定することが大切です。
リバースモーゲージの金利設定と借入方法の選択肢
リバースモーゲージの金利には固定金利と変動金利の選択肢があります。
金利の選択は、将来の金利動向や自身のリスク許容度に応じて決定することが重要です。
固定金利は金利変動のリスクを回避できる一方、変動金利では金利が低下した場合に利益を得られる可能性があります。
高齢者向けリバースモーゲージ契約の審査基準と注意点
リバースモーゲージの契約にあたっては、年齢や健康状態、物件の条件など、様々な審査基準が設けられています。
特に、健康状態に関する審査は厳しく、長期にわたって自宅に住み続けることが可能かどうかが評価されます。
また、物件の立地や状態も融資額に影響を与えるため、契約前にはこれらの点をしっかりと確認することが求められます。
リバースモーゲージは、適切に活用すれば老後の資金計画に大きな助けとなりますが、契約条件や融資プランの選択には注意が必要です。
自身のニーズや将来の計画を踏まえ、慎重に検討することで、リバースモーゲージのメリットを最大限に活かすことができるでしょう。
各銀行のリバースモゲージのサービス内容詳細

依頼先銀行選定の際は、複数銀行の比較を行い慎重に決定しましょう。
現在住宅ローンを組んでいる銀行にも問い合わせてみましょう。優遇条件を提示してくれるかもしれません。
リバースモーゲージの提供銀行を8社比較してみました。以下は一例ですが、各機関の具体的な金利や条件は変動するため、最新の情報は公式サイトで確認してください。
金融機関 | 金利タイプ | 融資限度額 | 対象年齢 | 返済方法 | 特徴 |
みずほ銀行 | 固定/変動 | 担保の60%以内 | 60歳以上 | 終身 | 年齢要件が比較的低い。金利が安定している。 |
三菱UFJ銀行 | 固定/変動 | 担保の50%以内 | 60歳以上 | 終身 | 大手銀行で安心感がある。幅広いプランが用意されている。 |
三井住友銀行 | 変動 | 担保の60%以内 | 50歳以上 | 終身 | 借り入れ可能な自宅住所地域が設定されている。 |
りそな銀行 | 変動 | 最大1億円 | 50歳以上 | 終身 | 返済不要の終身プランが特徴。 |
新生銀行 | 変動 | 最大1億円 | 60歳以上 | 終身 | 終身プランのほか、一定期間のみの利用も可能。 |
東京スター銀行 | 変動 | 最大1億円 | 65歳以上 | 終身 | 比較的高齢の方でも利用可能。 |
住信SBIネット銀行 | 変動 | 最大1億円 | 60歳以上 | 終身 | ネット銀行ならではの低金利。手続きがオンラインで完結。 |
楽天銀行 | 変動 | 最大1億円 | 50歳以上 | 終身 | 続きがオンラインで完結。 |
リバースモーゲージの選択にあたっては、金利や融資限度額だけでなく、返済方法やサービスの内容も重要な要素です。各金融機関の詳細な条件や特徴をよく確認し、自分に合ったプランを選ぶようにしましょう。また、相談窓口や専門のアドバイザーに相談するのが重要です。
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メガバンクは安心感があります
みずほ銀行
「みずほ リ・バース60」は、60歳から利用できるリバースモーゲージ型住宅ローンです。
ご自宅を担保にして、住宅購入や建て替え資金を借りることができます。以下に詳細を説明します。
- お借入限度額:
- 100万円以上8,000万円以内(1万円単位)
- 担保不動産評価額の60%(長期優良住宅の場合は65%)がお借入の上限
- 返済方法:
- 毎月のお支払は利息のみ
- 元本については、お借入人がお亡くなりになられた際にご自宅の売却か、相続人が一括でお支払い
- 金利方式:
- 変動、固定金利方式の選択可能
- 具体的な金利は変動するため、銀行へお問い合わせのうえ最新情報をご確認ください
- 借入金額が担保不動産評価額の50%を超える場合、金利が年率0.5%上乗せ
- メリット:
- 毎月のお支払は利息のみ
- 60歳以上の方が利用可能
- 相続人に債務が残らない
- デメリット:
- 団体信用生命保険への加入不可
- 金利変動のリスク(変動金利方式)
- その他:
- 詳細なシミュレーションやご相談は、こちらのページで行えます。
三菱UFJ銀行
三菱UFJ銀行の「リバース・モーゲージ型住宅関連ローン」は、ご自宅を担保にして利用できる住宅ローンです。以下に詳細を説明します。
- お借入限度額:
- ご自宅の建設・購入資金、リフォーム資金、サービス付き高齢者向け住宅の入居一時金をお借り入れいただけます。
- リフォーム資金やサービス付き高齢者向け住宅の入居一時金の場合、最高1,500万円まで。
- ご自宅の建設・購入の場合、最高5,000万円までお借り入れいただけます。
- 返済方法:
- 毎月の返済は利息のみ。
- 元本については、お借入人がお亡くなりになられた際にご自宅の売却か、相続人が一括でお支払い。
- 金利方式:
- 2変動、固定金利方式の選択可能
- 具体的な金利は変動するため、銀行へお問い合わせのうえ最新情報をご確認ください
- 担保不動産評価額の50%を超える場合、金利が年率0.5%上乗せ
- メリット:
- 毎月の返済は利息のみ。
- 60歳以上の方が利用可能。
- 相続人に債務が残らない。
- デメリット:
- 団体信用生命保険への加入不可。
- 金利変動のリスク(変動金利方式)
- その他:
三菱UFJ銀行の「リバース・モーゲージ型住宅関連ローン」のHPは、こちらのページから。
三井住友銀行
「三井住友銀行」の「リバースモーゲージ型住宅ローン」は、ご自宅を担保にして利用できる住宅ローンです。以下に詳細を説明します。
- お借入限度額:
- ご自宅の建設・購入資金、リフォーム資金の借り入れ。
- 担保不動産評価額の60%または8000万円の低い金額
- 返済方法:
- 毎月の返済は利息のみ。
- 元本については、お借入人がお亡くなりになられた際にご自宅の売却か、相続人が一括でお支払い。
- 金利方式:
- 変動のみ
- 具体的な金利は変動するため、銀行へお問い合わせのうえ最新情報をご確認ください
- メリット:
- 毎月の返済は利息のみ。
- 50歳以上の方が利用可能。
- 相続人に債務が残らない。
- デメリット:
- 借り入れは、ご自宅の所在地が、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、愛知県、大阪府、京都府、兵庫県、滋賀県大津市・草津市・守山市・栗東市・野洲市、福岡県福岡市の方のみが対象。
- 金利変動のリスク(変動金利方式)
- その他:
三井住友「リバースモーゲージ型住宅ローン」のHPは、こちらのページから。

銀行により特色が異なります。
東京スター銀行にはユニークなメニューが複数あります。
りそな銀行
「りそな銀行」のリバースモーゲージローン「あんしん革命」は、ご自宅を担保にして利用できる住宅ローンです。以下に詳細を説明します。
- お借入限度額:
- ご自宅の建設・購入資金、リフォーム資金を最高8000万円お借り入れいただけます。
- サービス付き高齢者向け住宅の入居一時金など使途自由パターンの場合、最高1億円まで。
- 返済方法:
- 毎月の返済は利息のみ。
- 元本については、お借入人がお亡くなりになられた際にご自宅の売却か、相続人が一括でお支払い。
- 金利方式:
- 変動のみ
- 具体的な金利は変動するため、銀行へお問い合わせのうえ最新情報をご確認ください
- メリット:
- 毎月の返済は利息のみ。
- 50歳以上の方が利用可能。
- 相続人に債務が残らない。
- デメリット:
- 団体信用生命保険への加入不可。
- 金利変動のリスク(変動金利方式)
- その他:
- 詳細なシミュレーションやご相談は、こちらのページで行えます。
新生銀行
リバースモーゲージ型住宅ローンは、60歳以上のお客様を対象とした特別な住宅ローンです。以下に詳細を説明します。
- 利子払い:
- リバースモーゲージ型住宅ローンでは、元本の返済は契約者がお亡くなりになられた際に行われます。返済期間中は利息のみの支払いとなります。
- 借入金額に応じて、変動金利タイプが適用されます。金利は条件によって異なり、毎月見直しを行うことがあります。
- 金利方式:
- 変動金利方式のみ
- 具体的な金利は変動するため、銀行へお問い合わせのうえ最新情報をご確認ください
- 借入金額が担保物件評価額の50%超60%以下の場合、金利上乗せあり
- その他の詳細:
- 借入金額は500万円以上、上限8,000万円です。ただし、担保物件(建物・土地)評価額の50%または60%までとなります(長期優良住宅の場合55%超65%以下)。
- 借入期間はお借入人がお亡くなりになった日または当行がその事実を知りえた日のいずれか遅い日までとなります。
東京スター銀行
東京スター銀行のリバースモーゲージ「充実人生」は、ご自宅に住み続けながら老後資金などを借りるためのローンです1。利払いの方法により、2つのタイプがあります。
- お借入限度額:
- ご本人または配偶者の生活にかかる資金であれば、何にでもお使いいただけます。
医療費や介護費、有料老人ホーム入居資金、住宅の建替・改築など - ご融資極度額は、300万円以上1億円以内(10万円単位)です。
実際のお借入残高がご契約の極度額に達するまで、何度でもご利用いただけます。ご融資極度額の上限は、お客さまの生涯にわたる期間についての担保物件価値等を考慮し、当行審査基準にて総合的な判断に基づき決めさせていただきます。 - ご融資極度額は年に1回見直しをさせていただきます。
- ご本人または配偶者の生活にかかる資金であれば、何にでもお使いいただけます。
- 返済方法:
- Aタイプ(利払いあり型):毎月のお支払いは借りた分の利息だけです。年収(年金等)が120万円以上の方が対象です
- Bタイプ(利払いなし型):利息の支払いはありません。契約時年齢が70歳以上84歳以下の方が対象です。
- 金利方式:
- 変動金利方式のみ
- 具体的な金利は変動するため、銀行へお問い合わせのうえ最新情報をご確認ください
- お借り入れ金利
Aタイプ(利払いあり型):基準金利(当行所定の長期プライムレート) + 調整幅(1.95%〜2.95%)
Bタイプ(利払いなし型):基準金利(当行所定の長期プライムレート)
- メリット:
- 高齢者が自宅に住み続けながら、その自宅を担保にして生活資金を得られる
- 相続人に返済義務がない安心感
- デメリット:
- 契約に際して一定の条件を満たす必要があり、自宅の価値によって融資額が変動するため、期待したほどの資金が得られない可能性がある
- 金利変動のリスク

ネット銀行は金利が安いが審査が厳しい
三大疾病や定期収入不足の場合は、利息返済困難と判定されてしまいます
住信SBIネット銀行
住信SBIネット銀行のリバースモーゲージは、住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)の「SBI新生リ・バース60」を活用した商品です。以下に詳細を説明します。
- 住信SBIネット銀行のリバースモーゲージ型住宅ローンとは:
- 60歳以上のお客さまを対象とした、リバースモーゲージ型の住宅ローンです。
- ご自宅を担保にすることで、主に住宅資金(建設購入、借り換え、老人ホーム入居、リフォーム)のご融資を受けることができます:
- 住宅ローンでは返済期間中は利息のみの支払いとなります。
- 元本の返済は、契約者さまがお亡くなりになられた際、相続人さまが「自己資金で返済」または「自宅を売却して返済」のいずれかを選択します。
- ご融資には当行所定の審査がございますので、あらかじめご了承ください。(ネット銀行は金利が安いが審査が厳しい傾向です)
- 金利方式:
- 変動金利方式のみ
- 具体的な金利は変動するため、銀行へお問い合わせのうえ最新情報をご確認ください
- 借入金額が担保物件評価額の50%超60%以下の場合、金利上乗せあり
楽天銀行
楽天銀行のリバースモーゲージは、ご自宅を担保に資金を借り入れる仕組みで、契約者が存命中は毎月利息のみを返済します。利息の金額は金利によって決まります。リバースモーゲージの多くは変動金利が採用されているため、金利が高くなれば毎月の返済額も高くなります1 2.
- 楽天銀行リバースモーゲージとは:
- 50歳以上のお客さまを対象とした、リバースモーゲージ型の住宅ローンです。
- ご自宅を担保にすることで、使途自由(ただし、公序良俗に反するものは除きます。)のご融資を受けることができます:
- 住宅ローンでは返済期間中は利息のみの支払いとなります。
- 元本の返済は、契約者さまがお亡くなりになられた場合、または担保不動産を売却した場合に一括返済。
- 融資審査あり(ネット銀行は金利が安いが審査が厳しい傾向です)
- 金利方式:
- 変動金利方式のみ
- 具体的な金利は変動するため、銀行へお問い合わせのうえ最新情報をご確認ください
定年退職後は収入が減るため、生活費用の幅広いダウンサイジングを行い経済的な安定を図ることが大事です。
できれば、定年退職の前に検討および実践を行うことをおすすめします。
このリバースモゲージを活用することによる住宅ローン負荷軽減が心理にも物理的も最も効果が高いと考えています。
その他のダウンサイジングも併せて行うことで、さらに効果的な支出管理が可能になるでしょう。
その他の生活費のダウンサイジング方法は、別記事「生活費ダウンサイジングの総合ガイド」を参考にしてください。