生活費ダウンサイジングの総合ガイド

定年退職後は、新たな生活のステージで経済的な安定を図ることが大事です。

退職後の限られた予算内で生活を送るためには、効果的な支出管理が必要です。
ここでは固定費の削減から日常生活の節約まで、幅広いダウンサイジングの方法を考えてみましょう。

＞固定費の削減

光熱費

活用方法：
「CDエナジーダイレクト」「エネチェンジ」などの比較サイトを利用して、使用状況に最適な電力・ガスプランを見つけます。

メリット：
安定供給と低料金のプランを選択できるため、毎月の支出を減らすことが可能です。

注意点：
契約前にキャンセル料や契約期間の確認を怠らないようにしましょう。


現在の電気・ガス使用量をもとにサイト上でシミュレーションを行い最安値の会社を選定する。また安定供給面もチェックポイントです。

比較サイト名	特徴	メリット	デメリット
CDエナジーダイレクト	大手電力会社が運営	信頼性が高い、専門家に相談できる	プランの種類が限られる場合がある
エネチェンジ	電気・ガスの比較・切り替え が可能	豊富なプランから選べる、キャッシュバックあり	地域によっては選択肢が限られる
でんきの比較.com	電気のみに特化した比較サイト	複数のプランを一括比較可能	ガスは扱っていない、地域によっては情報が少ない

スマホ通信費

活用方法：
MVNOプロバイダーへの変更を検討し、自宅や公共のWi-Fiを積極的に使用します。

具体的な選択肢：
NUROモバイルやUQモバイルなど、各プロバイダーのプランを比較し、自身の使用状況に合ったものを選びます。

割引活用：
インターネット回線とのセット割やキャンペーンを利用してさらに節約します。

各社ともインターネット回線・支払方法等とのセット割引や、期間限定の特典割引キャンペーンを行っています。
ご自分の環境に応じた有利な条件の提供会社をご利用ください。

※下記情報は2024年2月時点のものであり、具体的な数値やサービス内容は変更される可能性があるため、詳細は各提供会社の公式サイトで確認してください。

プラン名	提供元	特徴	初期費用(SIM発行料等)	月額費用	無料通話料条件
NUROモバイル	NURO(sony)	データ容量3GB＋5分間の国内通話無料（VSプラン）	約3,300円	1,282円	5分までの国内通話が無料
irumo	docomo	データ容量3GB＋5分間の国内通話無料 （ドコモ光利用＆Dカード支払時に割引）	約3,850円	1,760円	5分以内の国内通話無料
ahamo	docomo	データ容量20GB、5分間の国内通話無料	約1,100円	2,970円	5分以内の国内通話無料
LIBMO	SoftBank	データ容量3GB＋5分間の国内通話無料 （上記月額通話料550円が7ケ月無料）	無料	1,540円	5分以内の国内通話無料
UQモバイル	UQモバイル(AU)	データ容量4GB＋10分間の国内通話無料 （AUインターネット＋AuPAY支払い時に割引）	約3,850円	1,958円	10分以内の国内通話無料
BIGLOBEモバイル	BIGLOBE(NEC)	データ容量3GB＋3分間の国内通話無料	約3,394円	1,650円	3分以内の国内通話無料
mineo	mineo	データ容量5GB＋10分間の国内通話無料	約3,740円	2,068円	10分以内の国内通話無料
IIJmio	IIJ	データ容量5GB＋5分間の国内通話無料	約2,633円	1,490円	5分以内の国内通話無料

サブスクリプションサービス

活用方法：
使用頻度が低い定額サービスは解約し、本当に必要なものだけを残します。

例：
不要なビデオストリーミングサービスや雑誌の購読を削減し、Amazon PrimeやNetflixなど価値を感じるサービスに絞ります。

節約のコツ：
各サービスの利用状況を3か月ごとに評価し、活用度に応じて加入を見直すと良いでしょう。

私は、アマゾンプライム、ChatGPT PLUS、midjourney、ZAIM、AmazonKIndle unlimitedはどうしても解約できずに、その代わり医療保険を解約してしまいました。皆さんは真似をせず、本当に必要なもののみを残して下さい。

自炊

活用方法：
外食の頻度を減らし、「クラシル」や「デリッシュキッチン」のようなレシピアプリを利用して、手軽で経済的な料理を楽しみます。

メリット：
食費を大幅に削減し、健康的な食生活を促進できます。

バランスの取り方：
たまには家族や友人との外食を楽しんで、生活の質を保つことも大切です。

これらのダウンサイジングを実践することで、退職後の限られた予算内で効率的に生活を送り、経済的な安定を図ることができます。

定期的に支出を見直し、生活スタイルに合わせて調整することが成功の鍵となります。

＞住まいのダウンサイジング　　

住宅の見直し、住宅選びのポイント

中古住宅や郊外の物件を検討：
「SUUMO」や「HOME'S」を利用して、コストパフォーマンスの良い物件を探しましょう。

リスク回避：
高齢期における住宅の買い替えは大きなリスクを伴います。
リスクを避け、既存の住まいを最大限活用する戦略を立てましょう。
都市部の自宅を売却して土地代の安い地方へ移住するケースを除いては、高齢期での住宅の買い替えはリスクが高くおすすめできません。

住宅ローンの借り換え

借り換えの検討：
住宅ローンの借り換えとは、現在の住宅ローンの条件よりも有利な金利や条件の新たなローンに切り替えることを指します。

金利の見直し： 金利が今後上昇する可能性を見越して、現在のローンより有利な条件のローンに切り替えることができます。借り換えのシミュレーションを「モゲチェック」などの比較サイトで行い、最適なタイミングを見極めましょう。

早いうちに、借り換え先の銀行や金利状況の確認・借り換えシミュレーションなどを行い準備しておくほうがよいでしょう。

リバースモーゲージの利用

リバースモーゲージの活用：
リバースモーゲージは、自宅を担保にして銀行から一括して住宅ローンを返済し、毎月借りた金額の利子分のみを返済する仕組みです。

資金の用途：
リフォーム費用、生活費、老人ホーム入居費用など、老後の資金を確保するために自宅を担保にして融資を受けます。

清算と相続：
所有者の死後、不動産は売却され、残債が清算されます。残余資産は相続人に渡ります。

リバースモゲージに関する詳しい説明は、別記事の「リバースモゲージで定年後の住宅ローン負担を軽減」を参考にしてください。

インバースモーゲージ

インバースモーゲージは、リバースモーゲージと似ていますが、主に投資用不動産を対象としており、その賃貸収入を担保にして融資を受ける仕組みです。

対象：
主に投資用不動産を対象にしており、賃貸収入を担保にして融資を受けることが可能です。

メリットとリスク：
安定した賃貸収入を背景に資金を確保できますが、市場の変動や不動産価値の下落リスクも考慮する必要があります。

住宅ローン借り換え、リバースモゲージ、インバースモゲージの違い

	住宅ローンの借り換え	リバースモーゲージ	インバースモーゲージ
内容説明	既存の住宅ローンをより有利な条件の新ローンに切り替える	自宅を担保にして生活資金を融資してもらう。所有者の死後に不動産で清算	投資用不動産を担保にして融資を受ける
メリット	月々の返済額の削減、総返済額の削減が可能	生活資金を定期的に受け取れる、自宅を手放さずに済む	投資用不動産からの収入を担保に融資を受けられる
デメリット	手数料や諸経費がかかる、審査が必要	不動産の価値が下がるリスク、相続人に残せる資産が減少	貸市場の変動リスク、不動産価値の下落時のリスク
おすすめ金融機関	住信SBIネット銀行、みずほ銀行	三井住友信託銀行、りそな銀行	特定の金融機関名は少ないが、リバースモーゲージ提供銀行で相談可能

この表からわかるように、各オプションにはそれぞれ利点と潜在的な欠点があります。
個人の状況や将来計画に応じて、最も適した選択をすることが重要です。

事前に専門家と相談し、自分にとって最適な方法を選ぶことをお勧めします。

住宅ローン関連の参考サイト

・住宅ローンの比較サイト
　モゲチェック

・「60歳からの住宅ローン」相談
　SBIシニアの住まいとお金

「戸建て持ち家の場合」の生活収支改善アイデア

戸建て持ち家の場合は、土地の有効活用も考えてみましょう。思わぬ固定収入が得られて、不動産維持費の手助けとなるかもしれません。

空きスペースの貸出：
自宅の空きスペースや駐車場を貸し出して収入を得ることができます。例えば、「特P」を利用して駐車場を貸出し、副収入を得る方法があります。

電動キックボードのポート設置：
「LUUP」ポートを設置して、スペースを有効活用すると同時に収益を上げることも可能です。

一軒家の空きスペースを貸して副収入「特Ｐ」

・空き駐車場をスマホで貸出し、初期出費はゼロ。"
・スマホから情報を登録して駐車場の写真をアップロードするだけ
・手数料は駐車場利用時の収入の30%
・月に100万人以上が

電動キックボード「LUUP」ポートの設置

・ポートの設置に必要なスペースは「自動販売機2台分」が目安
・導入にあたってはLuupの専門チームが行い、オーナーの立ち会いは不要、負担もなし
・ポートを設置、導入した後のフォローも万全
・収益化は可能なようですが、HPには明記されていないため、直接「LUUP」にご相談ください

これらのダウンサイジングを実行することで、老後の生活費を効果的に管理し、経済的な安定を図ることができます。

事前に専門家と相談し、自身のライフスタイルや将来計画に合った最適な選択を行うことが重要です。

＞保険の見直し

医療保険、生命保険

専門家に相談：
「保険の窓口」などの専門ショップで、ライフスタイルに合った保険のアドバイスを受けることができます。
これにより、必要な保障を確保しつつ過剰な保険料を削減できます。

オンライン比較サイトの活用：
「みんなの生命保険アドバイザー」や「保険の無料相談サイト『ガーデン』」を利用して、複数の保険会社の商品を比較します。
これにより、自身に最適な保険商品を見つけることが可能です。

保険見直しのポイント：
・必要な保障を理解する： 自身の健康状態、家族構成、既存の財産等を考慮し、どのレベルの保障が必要かを見極めます
・コスト対効果を考慮： 高額な保険料が必ずしも最良ではないため、支払う保険料と得られる保障のバランスを考慮することが重要です。
・定期的な見直し： 年齢や健康状態の変化に応じて定期的に保険を見直し、常に最適な保障を維持することが望ましいです。

現在のライフステージに合わせて保障内容を見直し、下記サイトなどで相談を行いましょあ。

比較サイト名	特徴	メリット	デメリット
みんなの生命保険アドバイザー	個別のニーズに合わせた提案が可能	専門家による丁寧なアドバイス	相談するためには情報提供が必要
保険の無料相談サイト「ガーデン」	複数の保険会社の商品を比較	一括で相談・見積もりが可能	特定の保険会社に偏らないよう注意が必要
保険チャンネル（下記バナー広告 をクリックして下さい）	豊富な情報量と比較機能	詳細な比較が可能	情報量が多すぎて選択が難しい場合がある
保険マンモス	多くの保険商品を網羅	幅広い選択肢から比較できる	サイトの構成が複雑で使いにくい場合がある
保険の窓口	全国展開の保険ショップ	店舗で直接相談が可能	オンラインでの比較機能は限定的

シニアにとって保険の見直しは、不必要な支出を減らし、必要な時にしっかりと保障を受けるための重要なステップです。

専門家との相談を通じて、自分にとって最適な保険選びを行うことをおすすめします。

＞所有車の今後の扱い

カーリース、カーシェアリング

自動車の維持が経済的な負担になる場合、カーシェアリングやカーリースの選択肢を検討することが賢明です。


カーリース：
カーリースは、新車や中古車を長期間使用することができるサービスです。月々の固定料金で利用でき、保険や税金、メンテナンス費用が含まれていることが多いです。


カーシェアリング：
カーシェアリングは、必要なときだけ車を利用することができるため、自動車の保有コストを大幅に削減できます。

以下に、それぞれのオプションの利点と注意点を紹介します。

カーリース サイト名	特徴	提供会社	メリット	デメリット
コスモMYカーリース	コスモ石油系列のカーリースサービス	コスモ石油	維持費用が含まれたシンプルな料金設定	オプションが少ない場合がある
KINTO	トヨタ系列のカーリースサービス	トヨタファイナンス株式会社	トヨタ車種が豊富、充実したアフターサービス	他メーカーの車種が少ない
カルモくん	オンラインで完結するカーリースサービス	カルモ株式会社	手軽に申し込める、多様なプラン	地域によっては対応車種が限られる
SOMPOで乗ーる（そんぽでのーる）	全車種選択が可能（国産、輸入車） 約300車種	損保ジャパン、DeNA	カーシェアできるカーリース、安心のサポート、充実したオプションサービス	他のリースサービスに比べてプランの種類が限られる
ピタクル	月額定額のシンプルなカーリースプラン	株式会社ピタクル	分かりやすい料金体系、最短1ヶ月から利用可能	短期間の利用には割高になる場合がある
ポチモ	オンラインで完結するカーリースサービス	株式会社ポチモ	スピーディな手続き、多様な車種から選択可能	新サービスのため知名度が低い
定額ニコノリパック	月額定額で利用できるカーシェアリングサービス	株式会社ニコノリ	低コストで利用可能、短期間から利用できる	長期利用の場合、他のリースより割高になる可能性がある
タイムズカーシェア	国展開のカーシェアリングサービス	パーク24株式会社	ステーション数が多い、予約がしやすい	一部地域ではステーションが少ない
カレコカーシェアリングクラブ	環境に配慮したカーシェアリングサービス	株式会社オリックス・カーシェア	電気自動車やハイブリッド車など環境に優しい車種が多い	利用できるエリアが限られる

＞生活費の収支管理

効果的な収支管理は、退職後の経済的な安定に不可欠です。
デジタルツールを活用することで、収支の詳細を簡単に追跡し、無駄遣いを防ぎます。

収支管理アプリ

「Money Forward」や「Zaim」を使って、収支を管理し、無駄遣いを防ぎます。紙を使った家計簿管理も可能ですが、効率化・便利さ・AIでの将来収支シミュレーションやアドバイスも行ってくれる「Zaim」がおすすめです。

Money Forward：
自動で収支を記録し、将来の財務予測も提供します。

Zaim：
収支管理だけでなく、AIが未来の財務状況をシミュレートし、具体的なアドバイスを提供します。
これにより、より精度の高い予算計画が可能になります。

紙の家計簿も選択肢に：
デジタルツールが苦手な方は、紙の家計簿を使った伝統的な方法も有効です。
定期的に支出を記録し、見直すことで、財務状況の改善が見込めます。

以上の方法を通じて、シニアの方々は退職後の生活費の管理を効率化し、経済的な安定を図ることができます。

各オプションのメリットとデメリットを理解し、自分のライフスタイルやニーズに合わせた最適な選択を行ってください。