海外移住の目的や憧れの内容は年代によって異なりますが、若い独身時代には何度でも海外移住のやり直しが可能であり果敢にチャレンジして欲しいものです。
でも、シニアが海外移住を検討する際は、お金・健康・家族同意などの問題をクリアできるか・・多くの課題があります。
また、円安・地政学的リスク・伝染病など心技体面で、海外移住に不利な条件がいっぱいです。
簡単に海外移住を決断できない方が大半ですが、諦めずに夢を追って見たいと思います。
そうです・・そのため記事タイトルは「タラレバ!」がつきます。
海外移住を考えるシニアに向けて、準備の段階から具体的なステップ、そして移住後の生活までをまとめて解説。
本記事では、成功の鍵となる心構え、必要な手続き、選ぶべき移住先のメリットとデメリット、さらには現地での健康管理や安全対策に至るまで、海外移住を検討する際の具体的な事項について考えていきます。
シニア海外移住成功の秘訣:心構えと準備のポイント

タイ
シニアが海外移住を成功させるには、準備と心構えが重要です。
移住先を選ぶ際には生活習慣や文化の理解が必要で、事前の準備が成功のカギを握ります。
シニア海外移住の準備と心構えが成功の鍵
- 綿密な計画:
・移住前には、滞在先の法律や文化を研究しましょう。今はインターネットでなんでも検索調査ができます。
・現地の生活スタイルや医療システム、住居事情など、詳細な情報を調べておくと良いでしょう。 - 言語の基礎:
・基本的な会話ができるように、少しでも言語を学び始めてください。
・来日外国人と会話を試みる、または会話翻訳アプリを利用するなど、実践的な方法で言語能力を向上させましょう。 - 財務管理:
・現地の通貨や銀行口座の情報を把握し、経済的な準備をしておくことが重要です。
・有利な為替レートのタイミングで現地の銀行に預金をする、移住後の生活費の計算をしっかり行うなどの準備をしましょう。 - 医療と健康管理
・現地の医療システムや保険制度を確認し、必要な手続きを済ませておきましょう。
・持病や定期的な治療が必要な場合は、現地での対応方法を事前に調べておくことが重要です。 - 住居の確保
・住む場所を事前にリサーチし、現地の住居を確保しておくことが安心です。
・移住後すぐに住む場所がない場合は、短期滞在先を手配しておきましょう。 - コミュニティの形成
・現地での人間関係を築くための準備をしておきましょう。
・同じ地域に住む日本人コミュニティや趣味のグループに参加することで、友人を作りやすくなります。 - ビザと法的手続き
・移住先のビザや滞在許可に関する情報を確認し、必要な手続きを行いましょう。
・ビザの取得方法や滞在中の法的義務について事前に把握しておくことが大切です。 - 気候と生活環境
・移住先の気候や生活環境に適応するための準備をしておきましょう。
・現地の気候に適した衣服や生活用品を準備することで、快適に生活を始められます。
移住先選びの際の重要ポイント
- 地理的な位置:
・気候や地域の安全性を考慮して移住先を選びましょう。 - 生活コスト:
・日常生活のコストを事前に調べ、予算を計画してください。
・家賃(2LDK)、食費、水道光熱費、交通費(市内買い物用)、通信費(インターネット利用)など。 - 医療アクセス:
・現地の医療施設の質とアクセスの良さを確認しておくことが肝心です。
・最悪日本への治療帰国を望む場合は、日本の近隣諸国を選択しましょう。
シニア海外移住の重要性とメリット

ベトナム
海外での生活はシニアにとって多くのメリットがあります。
新しい文化に触れ、年金を活用してより豊かな生活を実現することが可能です。
シニア海外移住のメリットと生活の向上
- 新しい友達:
・新しい文化の中で友情を深める機会が増えます。
・日頃から、日本在住外国時や旅行客にも積極的に話しかけるなどの練習を行い慣れておきましょう。 - 生活費の節約:
・多くの国では低コストで快適な生活が可能です。
・移住先により生活コストの高低はかなり差があります。また年金は日本円のため為替の動向把握は重要です。 - 活動的な生活:
・日本と違った国で、新しい活動や趣味に挑戦も可能です。また、インターネット環境があれば、遠隔で日本の仕事やコミュニティへの参加もこれまでどおり可能です。(ただし、現地での就労報酬に対する税務申告の扱いなど国により扱いが異なるため注意が必要です)
海外移住後に現地で労働収入を得た場合の税の扱い
- 現地で就労し収入を得た場合(例:マレーシア)
マレーシアで働いた場合、その収入はマレーシア国内で得られた収入と見なされ、マレーシアの所得税の対象となります。
マレーシアでは、居住者と非居住者で税率が異なりますが、一般的には183日以上マレーシアに滞在すると居住者と見なされ、より低い税率が適用される可能性があります。
・収入申告:マレーシアでの収入は、マレーシアの税務局に申告する必要があります。
・税金の扱い:居住者は累進税率が適用され、最高税率は30%です。
非居住者の場合は、収入に対して一律30%の税率が適用されることが多いです。
・現地での就労の可否:通常移住者はMM2Hビザ(就労不可)です。特定条件を満たした就労ビザを取得する必要があります。 - インターネットで日本の仕事を行い収入を得た場合(例:マレーシア)
マレーシアに居住している場合でも、インターネットを通じて日本で仕事を行い、そこから収入を得る場合、その収入もマレーシアの居住者としての全世界所得に含まれるため、マレーシアで税金が課税される可能性があります。
・収入申告:マレーシアで税務居住者として過ごした場合は、日本からの収入もマレーシアの税務申告に含める必要があります。
・税金の扱い:マレーシアで納税後、日本でも同じ収入に対して税金が課税される場合、国際的な二重課税を避けるために、マレーシアで支払った税額を日本の税金から控除できる可能性があります(税額控除)。
ただし、この控除を受けるためには、日本での確定申告が必要です。 - 注意点(例:マレーシア)
・マレーシアと日本の間には租税条約が存在しており、その条約の規定により税金の取り扱いが異なる場合があります。
具体的な税率や控除については、移住先の国の税法や日本との租税条約の詳細を確認することが重要です。
・現地での就労は通常移住者(MM2Hビザ)の場合は特別承認がなければ不可です。特定条件を満す一般就労ビザの取得が必要です。
・税務上の居住地の判定や税金の計算は複雑なため、税理士などの専門家に相談することをお勧めします。
これにより、適切な税務計画と申告が行えるでしょう。 - その他の国の場合
・ほとんどの国が日本と租税条約を結んでおり、上記マレーシアとほぼ同様の扱いです。
(租税条約を結んでいない国はボリビア、パラグアイ、ジブチ、エリトリア、ガンビアなどの一部の国だけです)
・現地での就労についても、他の国でも同じように特定条件(職種・業種)を満たす就労ビザの取得が必要です。
年金でリッチな生活を実現する海外移住
- 年金の最大化:
・低コストの生活地域を選び、年金でより豊かな生活を実現しましょう。
・事前に生活コストをシミュレーションし、為替レートの動向も勘案する必要があります。
・低コストを選択すれば、当然日本より便利さや生活レベルが下がることもあります。
優先するものは何か・・をじっくり考えて下さい。 - 税金対策:
・移住先の税制を理解し、税金対策を計画的に行ってください。 - 不動産投資:
・現地の不動産に投資することで、収入源を増やすことも検討しましょう。
・移住後に、現地住宅・土地事情や家賃相場などを熟知したうえで慎重に投資しましょう。
シニア海外移住の考慮すべきデメリット

オーストラリア
シニアの海外移住は低コストの国では生活が楽になるメリットもありますが、反面デメリットも多く存在します。
これらのデメリット面も理解し、なお事前に対策を行ったうえで海外移住の実現を検討して下さい。
シニア海外移住のデメリットと失敗の回避方法
- 言語の壁:
・移住後に周囲の人とコミュニケーションがとれず孤立したりトラブルに巻き込まれた生活を送ることになる可能性もあります。
・事前に基本的な言語スキルを身につけ、通訳アプリなどを利用しましょう。
※言葉の壁は想像以上に大きい(移住経験者のネガティブな声) - 文化の違い:
・現地の慣習や考え方・ルールに馴染めず楽しい生活が送れない可能性もあります。
・異文化理解のための研究や現地の文化イベントへの参加を心がけてください。 - 医療へのアクセス:
・医療制度が異なり思っていた治療が受けれない場合や、医療技術が日本より遅れている可能性もあります。
・居住地近辺の医療事情、医療制度、日本語対応の可否および健康保険のカバレッジを確認し、適切な医療が受けられるか確認しましょう。
移住先でのデメリットと「生活に潜むリスク」
- 経済的・社会的不安定性:
・政治的、経済的な不安定さを持つ地域は避け、安定した国を選びましょう。
・民族的、宗教的な緊張がある地域は避けることが賢明です。 - 遠隔地の孤立:
・家族や友人から遠く離れることの心理的影響を考慮してください。 - 法律と規制の変化:
・移住先の法律が変更されることがあるため、常に最新の情報をチェックしてください。 - 自然災害のリスク:
・地震や台風など、自然災害の多い地域のリスクを理解し、準備をしておく必要があります。 - 治安の悪さにつかれる
・国により差はあるが、日本の安心感と比較するとかなりギャップがある。
・日本の安心感に慣れた人は、日常に生活に緊張と不安を感じ疲れを生むこともある。 - 日本の清潔さは世界一
・生活環境(飲料水、食事、道路のゴミなど)では、日本の清潔さは海外ではあまり期待できません。 - 新鮮な刺激の継続は短い?
・海外移住で、新しい文化・自然・建築物など触れて豊かな経験を積むことはできますが、人によっては刺激が半年ほどでなくなってしまう。
シニア海外移住に必要なビザ取得と手続き

ハワイ
海外での生活を始めるためにはビザの取得が必須です。
手続きや必要な書類を正しく理解し、準備することが移住の成功に繋がります。
シニア海外移住に必要なビザの取得方法とポイント
- 種類を理解する:
移住ビザ、退職者ビザなど、目的に合ったビザの種類を調べましょう。
マレーシア場合の移住ビザ(MM2Hビザ)の内容を例として紹介します。
・「マレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)プログラム」は、マレーシア政府が推進する長期滞在ビザプログラムです。
・このプログラムは、外国人がマレーシアで比較的自由に長期間滞在できるように設計されており、特に退職後のシニア層を対象にした制度ですが、家族連れやビジネス人も利用しています。
1)滞在期間: MM2Hビザは初期に10年の有効期限があり、その後更新が可能です。
2)年齢制限: 特に上限は設けられていませんが、申請者は通常21歳以上である必要があります。
3)金融要件:
・50歳未満: 固定預金口座に30万リンギット(約800万円)の預金が必要です。
・50歳以上: 固定預金口座に15万リンギット(約400万円)の預金が必要です。
・これらの預金は、一定期間後に一部引き出しが許可される場合があります(例:住宅購入、医療費、子供の教育費用に使用可能)。
4)収入証明:月額収入が10,000リンギット(約27万円)以上であることが求められます。
5)就労について:
・MM2Hビザ保持者は基本的に就労が許可されていませんが、特定の条件下でのパートタイム就労が可能な場合があります。
6)住宅購入の優遇:
・マレーシアの特定の州では、外国人の不動産購入に対する最低購入価格の制限がありますが、MM2H参加者には柔軟な取り扱いがされることがあります。 - 必要書類と申請プロセス:
ビザ申請は時間がかかることがあるので、余裕を持って手続きを始めてください。
一般的には、パスポート、健康診断証明、経済的な証明書類などが必要です、事前に集めておきましょう。
マレーシアMM2ビザ申請時の具体的例を下記に紹介します。
1)MM2H申請時の必要書類
・パスポートのコピー、結婚証明書(該当する場合)、収入証明書、医療保険加入証明、背景調査書(警察証明)などが必要です。
2)MM2Hの申請プロセス
・申請: MM2Hの申請は、マレーシアに在住している場合と海外に居住している場合でプロセスが異なります。申請は自分で行うことも、代行サービスを利用することも可能です。
・審査: 申請から承認まで数ヶ月を要することが一般的です。
ビザ取得の手続きや注意点を理解して移住準備
- 申請前の相談:
・法的な問題を避けるため、専門家に相談してから申請を進めましょう。 - 更新手続き:
・ビザの更新が必要な場合は、その条件と期限を把握し、適切に対応してください。 - 健康保険:
・多くの国ではビザ取得に健康保険加入が求められるため、適切な保険に加入しましょう。
年金受給者のための海外ビザ取得のステップ
- 年金証明:
・年金受給者であることを証明する書類が必要です。事前に準備をしておきましょう。 - 財政証明:
・定期的な収入があることを示す財政証明も必要になります。銀行の取引履歴などが役立ちます。 - 領事館での手続き:
・最寄りの領事館での手続きが必要な場合が多いので、事前に予約しておきましょう。
シニア海外移住先の人気ランキング

台湾
世界中にはシニアに人気の移住先が数多くあります。
ランキングを参考にして、自分に合った最適な場所を見つけましょう。
シニアにおすすめの海外移住先ランキング
- 安全な国を選ぶ:
・政治的に安定し、治安の良い国を選びましょう。 - 経済的に便利:
・物価が安く、生活費が低い国を選ぶことが経済的にも助けになります。 - 美しい環境:
・美しい自然環境や気候が良い場所を選ぶことで、日々の生活が楽しくなります。
4.シニア向け移住先トップ10(独断で選定)
移住関連のサイトを調べ尽くし、最終的にはコスト面と距離感を中心に総合的に判断し独断で決定しました。
順位 | 国名又は地域 | 海外移住おすすめの理由 |
1 | マレーシア | 生活費が安い、ビザ要件が緩い、医療費が手頃。温暖な気候、英語通用。 |
2 | タイ | 物価が安い、充実した生活、年金受給者に優しいビザ。1年中温暖な気候。 |
3 | フィリピン | 物価が安い、ビザ要件が緩い、医療費が手頃。温暖な気候、英語通じ、親日国。 |
4 | 台湾 | 医療費が手頃、安全でクリーン、ビザ要件が緩い。医療サービスも充実。 |
5 | インドネシア | 生活費が安い、ビザ要件が緩い、温暖な気候。美しい自然、温暖な気候。 |
6 | ベトナム | ビザの要件が緩いです。英語も広く話されており、生活費もリーズナブルです1。 |
7 | スペイン | 年金受給者のためのビザ要件が緩く、医療費が手頃です。過ごしやすい気候があります。英語を話せる人も多い。 |
8 | ポルトガル | 低コストで生活できる上、安全で安定した環境が魅力。また、非居住者向けの税制優遇があります。 |
9 | ハワイ | 自然が豊か、暖かい気候、美しい自然、高品質の医療、英語圏で安心 ただし日本人にとって物価高い(インフレ影響物価高騰と円高起因:2024年時点) |
10 | オーストラリア | 高品質の医療、生活水準が高い、英語圏で生活しやすい、ただし物価高い ただし日本人にとって物価高い(インフレ影響物価高騰と円高起因:2024年時点) |
海外移住先を検討するうえで下記記事も参考にしてください。
タラレバ!! シニア海外移住(移住先の詳細検討編)・・おすすめ移住先ランキング20選
シニア海外移住の生活環境と経済的側面
海外移住を考える際は、生活環境や経済的側面をしっかりと調査することが大切です。
物価や医療、住居の情報を集め、計画を立てましょう。
シニア海外移住の物価、住居、医療などの生活面
- 生活資金・現地物価の確認:
・毎月の生活費用を詳細に計画し、余裕を持った予算を設定しましょう。
・突然の事態に備えて、アクセス可能な緊急資金を準備してください。
・日用品から不動産まで、現地の物価を事前に調査しましょう。 - 住居の選択:
・安全で快適な住居を選ぶことが重要です。短期滞在で試してみるのも一つの方法です。 - 医療アクセス・保険の整備:
・高品質な医療サービスが利用可能かどうかを確認し、医療施設の位置も把握しておきましょう。
・医療保険や生活保険を整え、万が一の時も安心できる環境を作りましょう。 - 為替リスク:
・為替変動が収入に影響しないよう、適切な通貨管理戦略を考えてください。
・事前に、為替レートが有利な時期に外貨預金を行うなどの対策準備を行いましょう。 - 税金対策:
・移住先と母国の税制を理解し、二重課税を避けるための計画を立てましょう。
シニア海外移住の現地での生活と社会制度

スペイン
移住先の社会制度の違いを理解し、現地での生活に適応することがシニアの海外生活を豊かにします。
コミュニケーション方法も学びましょう。
現地でのシニア生活に求められる適応力と制度理解
- 文化適応:
・新しい文化に対する理解と適応が、移住後の生活の質を大きく左右します。 - 法的制度の理解:
・移住先の法律や制度を事前に学び、問題が起こった時に備えておきましょう。
・移住後は地元の法律や規制に違反しないよう、常に最新の情報を得て行動しましょう。 - 社会福祉の違い:
・社会保障や公共サービスの違いを理解し、適切に利用する方法を学びましょう。 - 税務管理:
・移住先の税務管理方法を学び、必要な申告や手続きを怠らないようにしましょう。 - 言語学習:
・基本的な言語能力はコミュニケーションを円滑にし、日常生活を楽にします。
シニアにおすすめの海外でのコミュニケーション方法
- 地元の言語を活用:
・基本的な挨拶や日常会話を学ぶことで、地元の人々との関係が深まります。 - コミュニティイベント:
・地元のイベントや集まりに参加して、新しい友達を作りましょう。 - ソーシャルメディア:
・地元のソーシャルメディアを活用して情報収集やコミュニケーションを図ります。
健康診断、病院受診のポイントと注意事項
- 定期的な健康診断:
・年に一度は包括的な健康診断を受け、早期発見・早期治療を心掛けましょう。 - 病院選びのポイント:
・言語サポートが充実している病院を選ぶと安心です。 - 事前の病歴通知:
・病院を受診する際には、病歴やアレルギー情報を明確に伝えましょう。 - 具体的な病院・医療事情(マレーシアの例)
・マレーシアの病院と医療事情について、特に高品質な医療サービスが提供されており、多くの病院で国際基準の医療技術が利用されています。
公的病院と私立病院の両方が存在し、公的病院では低コストで基本的な医療サービスを受けることが可能ですが、より高速なサービスとより快適な設備を求める場合は私立病院が適しています。
・マレーシアでの日本語対応に関しては、特にクアラルンプールなどの大都市にある一部の病院では、日本人患者をサポートするためのサービスが整っている場合があります。
日本語が通じる医療スタッフや通訳サービスを提供している病院もありますが、全ての病院で広くサポートされているわけではないため、事前に確認することが重要です。
シニア海外移住の安全面と緊急時対応

マレーシア
安全な海外生活のためには、緊急時の対応計画を立て、現地の警察や外務省との連携を確保することが重要です。
治安情報を把握し、対策を講じましょう。
シニア向けの海外移住先での安全な生活の秘訣
- 地域の安全情報を確認:
・移住先の治安情報を常にアップデートし、安全な地域での住居を選びましょう。 - 緊急連絡体制の整備:
・緊急時にすぐに対応できるよう、地元の緊急連絡先を把握しておくことが重要です。 - 安全対策の実施:
・自宅の防犯対策を強化し、不審者に対する対応法を事前に学んでおきましょう。 - 安全な生活を送るための具体的例(マレーシアの場合)
一般的にマレーシアは安全な国とされていますが、特定のリスクと対策が存在します。
1)主な治安リスク
・東部サバ州の沿岸地域での誘拐の危険性: 特にサンダカンとタワウの間やフィリピン南部のスール諸島に近い島々では、犯罪集団やテロリストによる誘拐のリスクがあります。
・スリや置き引き: 大都市では、スリや置き引きが一般的です。特に観光地での注意が必要です。
・バーとナイトライフのエリア周辺での暴力事件: 深夜に見知らぬ人にホテルのドアを開けないようにし、特に単独での女性は注意が必要です。
・道路交通のリスク: バイクや車の運転は信号無視が多く見られるため、運転には十分な注意が必要です。
2)対策
・地元の法律や慣習を尊重: マレーシアは多文化的で主にイスラム教徒が多数を占める国です。
外国人がデモに参加することは法律で禁じられています。
・身の安全を確保: 貴重品は携帯しない、大金は持ち歩かない、夜間の一人歩きを避けるなどの基本的な防犯対策を行います。
・健康管理を徹底: デング熱などの蚊媒介病を防ぐために、虫よけ剤の使用や長袖の着用を心がけましょう。
・災害への備え: 洪水や土砂崩れが発生することがあるため、季節や気象条件に注意し、緊急時の避難経路を確認しておきます。
緊急時に役立つ外務省や現地警察との連絡方法
- 外務省の連絡先の保存:
・在留届を提出し、自国の大使館や領事館の連絡先を常に携帯しましょう。 - 現地警察との協力:
・地元の警察と良好な関係を築き、必要な時に迅速に連絡が取れるようにしましょう。 - 緊急アプリの利用:
・緊急連絡や情報を迅速に入手できるスマートフォンのアプリを利用すると便利です。 - 緊急時の具体的な対応方法(マレーシアの例)
マレーシアに移住した場合、緊急時の対応として外務省や現地警察との連絡方法を知っておくことは重要です。
以下に基本的な連絡方法を説明します
1)外務省
・外務省が提供する在外公館の連絡先情報を活用することができます。
外務省のウェブサイトまたは最寄りの日本国大使館・領事館に直接連絡を取ることが可能です。
外務省は「たびレジ」に登録しておくことで、緊急情報のメール受信や緊急時の支援を受けやすくなるため、移住前に登録しておくことを推奨します。
2)現地警察
・マレーシアでの緊急時には、現地の警察に連絡する必要があります。
マレーシアの緊急通報番号は「999」で、警察、消防、救急のいずれにも対応しています。
・通報時は英語で対応することが一般的ですが、地域によってはマレー語での対応が基本となります。
緊急時に備えて、基本的な英語またはマレー語のコミュニケーション能力を身につけておくことも重要です。
シニアにとって重要な治安要因と対策
- 治安の良い地域の選定:
・移住先を選ぶ際には、地元住民や他の外国人からの評判を参考に治安の良い地域を選びましょう。 - 個人の安全対策:
・外出時は貴重品を分散保管し、目立たない服装を心掛けるなど、個人の安全対策を徹底しましょう。 - 社会情勢の把握:
・政治的な動きや社会的なイベントに敏感になり、不穏な状況を事前に察知して対応することが重要です。